予防歯科との出会い〜認定歯科衛生士になるまで
ここまで歯科衛生士を続けてこられたのは、素敵な先生やスタッフ、患者さんに出会えたおかげだと思っています
実は、私の同期のほとんどが、2〜3年で他の職業に転職してしまっています。まだ歯科衛生士を続けているのは、歯科医師と結婚したお友達くらいでしょうかね~。
30年前、歯科衛生士の仕事といえば診療補助(アシスタント)がほとんどで、たまに歯石を取ったりするくらい(それも、見えている歯石だけ)で、それほど魅力的ではなかったんですね
予防歯科に力を入れている歯科医院は、当時とても少なかったのです。
また、個人の歯科医院だと先生方の性格もさまざま。横柄であったり、神経質すぎたりと、それに合わせていくのもなかなか大変なことなんです!
幸いなことに、私が初めて勤めたところは、先生がとても良い方々でした。歯科医師が15人程の大きな医院でしたが、みなさん優しくとても楽しい先生方だったのです
歯科衛生士・歯科助手は20人程、歯科技工士さんなども合わせると、全スタッフ40人くらい。みんな仲良く、本当に楽しくお仕事をさせていただけました。この歯科医院には約5年間お世話になりました。
そこでの「予防歯科」の存在がとても大きく、その経験がなければここまで続けてはこられなかったと思うのです。それだけやりがいのある分野だったからです。
ちなみに、そこで担当したひとりの患者さんが今の夫です
「歯を磨くと歯ぐきから血が出る」ということで来院していました。
(そのとき鏡で歯ぐきの出血を見せたら、ショックを受けたのか貧血を起こしてしまってビックリ👀)軽度の歯周炎だったので、数回の診療とメインテナンスをさせていただくことになりました。それから25年が経ち、現在彼の歯には虫歯もなく、28本全て健在です。
結婚や子育てのため数年、仕事を離れましたが、子どもが幼稚園に通う頃、近くの歯科医院でパートとして働くことになりました。私の都合(送り迎え)にあわせて、午前中だけの勤務にさせていただき、さらに夏休みや冬休みの時期は来られる時だけでいいですよと言っていただき、大変感謝しています…!
数年が経ち、予防歯科と歯周病治療にとても興味があった私は、歯周病の認定歯科衛生士を目ざすことにしたのです。
勉強のため、新宿の有名な歯周病専門医の先生のところで働かせていただきました。そして2010年、ついに認定歯科衛生士に合格しました!
合格したからといって何が変わるというものではありませんが、より自覚をもって診療にあたるという心がまえみたいなものが持てたような。今でも年に数回は研修会に参加し、研鑽を積んでいるところです。
目白歯周病学研究会 ぺリオセミナーアドバンスコース修了書
何かひとつでも日々の臨床に役立てられれば、患者さんにより良いアドバイスができれば、と思い研修会に参加しています。
さらに、健康医療コーディネーター、ホワイトニングコーディネーターの資格もとりました。
現在は、フリーランスで目黒と品川の歯科医院にてお仕事をさせていただいております。歯科衛生士として、今の患者さんを、そしてこれから出会う患者さんを大切にしていくことが私の目標です。(それから、歯ぐきの出血でショックを受けてしまうひとが減ることも)
口腔は全身の健康への入り口を担うところ。食べる喜び、噛める喜びをいつまでも感じていられるよう、口腔内を良い環境にする。そのお手伝いが少しでもできれば、幸せに思います
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