コルってなあに?
歯と歯の間の歯ぐきのかたち。
実は、そこは鞍状形(あんじょうけい)=鞍(くら)のような形をしています。たるんだテントの屋根にも似ています。
その部分を歯科用語では 「コル」といいます。
上のイラストColと書かれた部分
コルの部分は、感染に弱いのです。
歯ぐきには通常、「角化歯肉」という硬くて丈夫なコラーゲン繊維に富んだ部分があります。(お口を「イー」して見える部分の歯ぐきです)
しかしコルは「非角化」つまり角化されていない粘膜なのです。(歯周ポケットの内側も同じく非角化粘膜です)
また、奥歯ほどコルは長くなります。歯ブラシで表からまた裏から磨いても、コルまでは届かないんですね。そこに感染に弱い部分があったなんて!
コルを綺麗にするにはやはり、そこに届く道具を使ってクリーニングする必要があります。歯科衛生士に「ちゃんと歯間ブラシを使ってくださいね」って言われても、そういった理由がわからないと「え~、べつにいいじゃん、めんどくさいし…」ということになりますね。
このコル… 歯と歯の間の歯ぐきで凹んでいて、細菌がつくと感染しやすい!
歯間ブラシやデンタルフロスを使いたくなってきましたか?
こんなことも知っているのと知らないのとでは、歯を磨く気持ちとして、またちょっと差がでるのではないでしょうか?
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