唾液といっしょに歯周病菌を飲むとどうなる?!
歯周病の人は要注意!
口の中のどこかに歯周炎があると、P・g菌などの歯周病菌が常に存在することになります。
P・g菌は歯周ポケットの中や、唾液の中にいます。

≪深い歯周ポッケット内の細菌は、歯ぐきの粘膜(歯周ポケットの内壁)から毛細血管に入り込み、血流に乗ります。このことが、歯周病が全身の病気へとつながるとされてきたのです。≫
そして新たに、新潟大学の山崎和久教授のグループがこんな発表をされました。
歯周病菌を飲み込むと、さまざまな消化器系を通り、腸まで届くということがわかりました。
そうなると腸内細菌のバランスが崩れ、その結果、腸の透過性が亢進(物質の出入りがいつもより起きやすくなる)しそこから内毒素が入り込む。
腸からは栄養も吸収するけれど、毒素も取り込むんですね (ノ_-。)
そしてそれが血流に乗ってさまざまな臓器、例えば心臓・肝臓・すい臓・肺・血管壁などに、
わずかながら持続的な炎症を引き起こす。
歯周病菌は胃に入り、胃酸で死なないのか!って
そうですね、胃酸では死なないんですね。
いかがですか?やっぱり歯周病は病気にならないためにも予防するのがいちばんですよね。
全身の病気の予防としては、食事や運動、ストレス、免疫力等、さまざまなことが注目されていますが、歯周病の全身に及ぼす影響も、もっと注目されるべきだと思います。
→口と全身全てはつながっている もご覧ください。
追記:さらにいろいろ調べてみると腸に良さそうな情報もありましたよ!
広島大学・大学院生物圏科学研究科の動物資源化学研究室のHPにこんな研究がありました。
消化管バリアを保護する食品成分 です。
それによると、乳酸菌やポリフェノール類が腸管バリア保護作用や腸管免疫調節作用を持つことがわかってきた。(v^ー゜)
歯周病の心配がある人は、歯科でその治療を受けることはもちろんのこと、ヨーグルトやぬか漬け・キムチ・プルーン・ブルーベリー・リンゴ・ブドウなんかを積極的に摂るといいみたいですね。
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