ランダムバースト説
Randomランダムは、でたらめ・規則性がないなどの意味です。
ランダムバーストとは無規則な歯周病の活動期(バースト)とでもいいましょうか。
歯科では「部位特異性」ともいわれ、この言葉が示す内容はとても幅広いのです!
歯周病は全ての歯が均等に悪化していくものではなく、部分的に重度になることが多いものです。
さらにその部位も左右どちらかの奥歯だけだったり、上下のかみ合う奥歯だったりします。前歯から始まることもあります。
1本の歯を見ても、全周にわたり歯周病が進んでいる場合や、一部分だけに深い歯周ポケットが存在する場合があります。
などです。
1は、噛み合わせの不具合による歯周組織へのダメージです!歯ぎしりやくいしばりも同様です。
2は、歯周病と感染根管によるダブル攻撃ですね!これも歯周病の進行を早くします。高度な骨吸収を伴うことが多いものです。
3は、あごの骨に植わっている歯の部分(歯根)が、何らかの原因で折れてしまうことによります。
4は、根分岐部病変があると歯周病の進行は比較的早めとなってしまうことがよくあります。
5は、歯根の溝などに沿って細菌が入り、歯周組織の破壊が進むことがあるのです。
6の若年性歯周炎では、前歯や6番(第一大臼歯)が早期にダメージをうけています。
他にはこんな違いでも歯周病の進み具合に差が生じます。
例えば歯根に対して均等に骨が減っていくケース
→水平性骨吸収といいます。
周囲がすり鉢状又は一部分がくさび状に減っていくケース
→垂直性骨吸収といいます。
また、同じ深さの歯周ポケットでもその中の細菌の量や種類が異なるケース。
同様に同じ深さのポケットでも、歯ぐきが炎症を起こしているところといないところがあるケース。
さらにブラッシングによる影響も。。。
歯の表側は磨きやすいけど裏側は苦手だったり、左右でも得手、不得手がありますね。
というわけで、自分が苦手なところは何かしらのトラブルがあるものです。
そこを早めに見つけて意識的にブラッシングする
また歯周病が進んでしまった部位はその原因をみきわめ,早めに対処することが、進行を遅らせることにつながるのだと思います。
ランダムバースト説 ★゜・。。・゜゜・。。・゜☆゜・。。・゜゜・。。・゜
前回のバースト説 とセットにして覚えていてくださいね!
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