« 歯とからだの健康を守る『歯科栄養学』① | トップページ | 親知らずを囲む黒い影は!?① »

2016年1月29日 (金)

歯とからだの健康を守る『歯科栄養学』②

Vitamin_b_2



診療室では歯や歯ぐきを診るのはもちろんですが、口の中の粘膜も注意して診る必要があります。

前回冒頭の毎食おにぎりだけの人はビタミン不足による地図状舌がみられましたよ。

 

では『歯科栄養学』①のつづきです。

歯を守る栄養学と全身の健康
―世界保健機関(WHO)の紀要から
より

『口腔粘膜疾患の予防』

舌炎,口唇炎と口角炎にはビタミンB群の欠乏が関与している。

極端な低栄養状態になると、化膿菌と腐敗菌の混合感染で重症の口内炎が起きる。
放置すると歯肉や口角から壊疽に陥る。(壊疽性口内炎)

野菜と果物の摂取が口腔がんのリスクを下げることが報告されている。

『酸蝕症』

クエン酸、リン酸、リンゴ酸、酒石酸、蓚酸および炭酸など食品や飲料中の酸は、酸蝕症の危険因子である。

Photo

ビールもワインも飲みすぎは歯によくないんですね~

『糖類』

砂糖を含む糖類の単独での摂取は、肥満とう蝕のリスク因子である。
WHOでは糖類は総エネルギー量の5%以下にすることを推奨している。

Ppo_1000maicake_tp_v

『その他』

チーズと牛乳はカルシウムとカゼインが含まれており、う蝕(むし歯)の予防因子である。

全粒穀物、ピーナッツ、チューインガム(ノンシュガー)は唾液流量を増加させるので、う蝕の予防因子である。

ビタミンA,ビタミンD及びタンパク質の欠乏は、エナメル質減形成と唾液腺萎縮を伴う。その結果としてう蝕発症の危険因子となる。

Tsu86_shizukugahakanaku_tp_v

偏食をしないこととタンパク質・ビタミン・ミネラルなどをバランスよく摂ることがいかに大切か…。好きなものばかり食べていてはいけませんね。

歯とからだの健康を守るために気をつけてくださいね。


人気ブログランキングへ

« 歯とからだの健康を守る『歯科栄養学』① | トップページ | 親知らずを囲む黒い影は!?① »

7.歯科コラム」カテゴリの記事

コメント

はじめまして(^-^)自分の被せ物(メタルボンド)と歯茎の間が気になって検索していたらたどり着きました。こちらの記事を読んでの質問です。リンゴが好物で毎朝食べるのですが、酸がきついので食後アルカリイオン水で口を何度か濯いだ直後に歯を磨いてるのですが(朝忙しいので食後30分後まで待てない為)これって駄目でしょうか?

コメントありがとうございます(゚▽゚*)
なかなかいい方法ですね。全く問題ないと思います。私もどちらかというとそんな感じです。
「アルカリイオン水でうがいをしてブラッシング♪」大賛成です!よい方法をご自身で考えてらしてとても感心しました。
何かまた良いアイデアがあったら教えてくださいね。『食後の歯磨きのタイミング』もよかったら見てください。

早速のご返答ありがとうございます。そして同意していただいて安心しました(^-^)
他の記事も参考にしますね!またコメントでおじゃまします。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 歯とからだの健康を守る『歯科栄養学』②:

« 歯とからだの健康を守る『歯科栄養学』① | トップページ | 親知らずを囲む黒い影は!?① »

フォト

記事一覧

関連ブログ

無料ブログはココログ