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2016年4月21日 (木)

歯科衛生士プレミアムセミナーに行ってきました

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いつもなら桜が満開の3月27日、今年は例年より肌寒く、桜はまだ3分咲き。
お花見より勉強日和の日曜日となりました。

この日は全国から約100名ほどの歯周病認定歯科衛生士が参集しました。

日本臨床歯周病学会 歯科衛生士プレミアムセミナー
(2016.3.27 於:荒川区 太陽歯科衛生士専門学校) 

今回は東京歯科大学名誉教授の下野正基先生と、東京都で開業されている鷹岡竜一先生のご講話です。

テーマは《見えないものを見よう!Part1》

まずは下野正基先生、病理学で著名な先生です。

題名は『上皮性付着について』

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歯周治療をするにあたり、眼で見えているものばかりでなく、直接見えない部分の状態を正しい知識として習得し、それを臨床でどのように活かしていくべきかをお話してくださいました。

下野先生は「歯肉に関しては歯科衛生士が一番良く知っている、プロ中のプロです。」とおっしゃいました。

先生の講和を拝聴するのはこれで2回目です。(素敵な先生たち Part2)←こちら

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内容は長い付着上皮による上皮性付着のお話で、

歯周組織に外科的侵襲を与えた後の再生について

細胞レベルでの接着機構について

ルートプレーニングはどこまでやればいいのか

クリーピングはどのように起こるのか

などなど今回も大変興味深いお話ばかりでした。

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お二人目は鷹岡竜一先生。東京都で開業をされている先生です。

題は『X線から読む未来への手がかり』

患者さんは未来が知りたい!

レントゲン写真を見て、歯周ポケット検査をし、口の中の歯垢を見て、

私たちは「歯磨きをしないからこうなってしまったんですよ。」「骨がなくなっているのでグラグラしているんですよ。」と患者さんの過去と現在を流暢に語りますが、実は患者さんは未来に興味があるということなのです。

「治るのか?治るのにどのくらいかかるのか?」という問いかけに答えなければなりません。

そのために必要なことのあれこれをご教示くださいました。

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午前の部が終わりランチタイム。

会場で知り合った衛生士さん3人と同僚の衛生士との5人でお昼をいただきながら、歯科衛生士話に花を咲かせました。

 

午後は臨床の立場から研究者に質問をするというテーマで、
鷹岡先生が日頃疑問に感じていることの下野先生への質問です。

それは私たち歯科衛生士も考えていることであります。

例えば歯槽骨梁の不透過性の亢進はなぜおこるのでしょうか?

治療によって不透過性が改善してくるのは何が起こっているのでしょうか?

上皮性付着の強さは歯の解剖学的な違いで異なるのでしょうか?

根分岐部病変は有髄歯のほうが予後がいいのでしょうか?

エンド・ペリオ病変の急性炎症時に、X線像では骨の気質がとんで写らないのはなぜでしょうか?

汚染セメント質を臨床的に見分けることは可能か?

根面はどこまで滑沢にすべきでしょうか?

などなどとても興味深く拝聴いたしました。

学んだことをまた日々の臨床に役立たせていただきます。

下野先生、鷹岡先生真にありがとうございました。


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