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2016年7月 1日 (金)

SRP時の出血を患者さんにどう説明するか?

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歯科衛生士のまさえさんから「SRP時の出血はどう説明されていますか?そのときの出血を嫌がる方結構いまして。」という質問をいただきました。

今回は、このご質問に対する私なりのアドバイスを記事にしてみたいと思います。

SRP前の歯周ポケット内では、プラークの毒素や好中球の酵素によって炎症反応が起こり、血管は拡張・充血しています。

下野先生曰く「胃潰瘍といっしょで、上皮が潰瘍を起こしている状態です!」そこへ鋭利な器具を挿入すれば出血するのは当然です。

そこでSRPを行うタイミングですが、患者さんのプラークコントロールが上達し、辺縁歯肉の炎症のコントロールができてから!というのを大前提にしています。

辺縁歯肉の炎症がなければ出血量は半減します。

たまに「前の歯医者さんの歯石取りでは、毎回だらけになってとても嫌だった。」という話をされる方がいます。やっぱりを見るのは誰でも嫌だと思います。

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私はプラークコントロール(PC)が悪ければ原則SRPは行いません。セルフケアは歯周治療において極めて重要であるからです。

PCが悪い場合は再度モチベーションを与え、TBIを行います。

それでもダメな場合は超音波ペリオチップでのバイオフィルムの除去を行います。

ただし、ご高齢の方やご病気等でプラークコントロールが難しい方へは、1~3ヶ月ごとに超音波やハンドスケーラー(キュレット)でのポケット内のデブライドメントを行っています。

※デブライドメント:歯肉縁下の細菌性プラーク・歯石・汚染歯根面・炎症性肉芽組織などを除去すること。

治療の際はなるべく痛くないよう、怖くないよう、苦痛のないように心がけています。

SRP時は必ずシャープニングされた切れ味の良いキュレットスケーラーを使い、なるべく歯肉を傷つけない角度で操作をすることによって出血量は抑えられます。

多少の出血は付きものですが、この際のは患者さんになるべく見せないよう洗浄・吸引してから口をゆすいでいただいています。

私たちは血に慣れていますが、患者さんは決してそうではないと思いますので。(特に男性は血を怖がりますよね)

ですので、私はSRP時の出血を患者さんに説明したことはほとんどありません。

もし説明するとしたら、「今、歯ぐきの内側は弱っているので血が出やすいです。うっ血していた血が出るので中の環境は良くなります。」という感じですかね~。いかがですか?Ell65_komorebitokuremachisu_tp_v1

ちなみに私のSRPの手順ですが、

まず超音波のペリオチップでポケット内の洗浄と大まかな除石を行います。

次にWHOのプローブで縁下歯石を探りながらキュレットで除石と根面の滑沢化を図ります。

仕上げに再度ペリオチップで洗浄します。

SRPは4mm以上を有する部位のみに行います。
5mm以内はほとんど無麻酔で、6mm以上で痛みがある場合は麻酔下で行っています。

おすすめの書籍です。

エビデンスに基づく歯科医学的な情報を用いて、患者とのコミュニケーションを図るための必読書。
とても解りやすく書かれています。

下野正基先生の『やさしい治癒のしくみとはたらき』

更に深く追求したい方におすすめです。とても勉強になります。

安藤 修先生の『裏づけのある歯周再生療法』


裏づけのある歯周再生療法―原理、原則に基づいた臨床のために

 

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SRP、私はこんなふうにしています!」というのがあれば是非コメントしてください!お願いいたします。


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