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2017年1月 8日 (日)

人工膝関節手術と歯周病

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昨年12月、母が左脚の人工膝関節置換術を受けました。

母は10年前から変形性膝関節症で左膝がX脚のため治療を受けていました。最近になって痛みが増し、もう手術をしたほうが良いということで、今回思い切っての手術となりました。

手術にあたっての医師からのお話で、これは伝えておかなくてはと思ったことがありました。事前の検査と術後3週間の入院を終え、ようやく落ち着いたのでここに書いてみようと思います。

“人工膝関節と歯周病との関係”についてです。

Img1                      イラスト:NPO法人高齢者運動器疾患研究所HPより

では、ここから執刀医の先生のお話をご紹介します。

「人工関節をやる場合、事前に必ず診させていただくのは、心臓です。

心臓については、今まで何でもないと思われていても "実は…"ということがよくあるんです。何か見つかったらそっちが優先になります。

はなぜかというと、栄養状況の問題に加え、歯周病がひどいと感染を起こす可能性が出てくるので、そのあたりをしっかり診させていただきたいんですね。

したがって循環器内科と歯科口腔外科は必須になります。」ふむふむ。

ここで母が、自身にインプラントを入れてあることや、娘が歯科衛生士であることなどを伝えると、

先生「歯周病が心臓疾患も引き起こしているということがわかってきたんですよね。」

私「はい、全身の疾患に関係していることがわかってきましたね。」

先生「いま話題となっているのが、人工関節と歯周病との関連です。人工関節にしてからある程度年数が経って、感染症が起きてしまう例があるんですよ。それは原因が今までよくわかっていなかってんですけど、ひとつの原因はそこ(=歯)なんですね!」

ということでした。

歯周病菌は巡り巡って膝関節にたどり着き、そこで感染を引き起こすのですね!

人工物周囲は血流がないので細菌に対する防御反応が働きにくい。抗生物質なども効かず、一度感染すると治りにくいのだそうです。

最悪、人工関節を入れ換える手術が必要になるケースもあるとのこと。

「歯周病は治療しよう!」ですね。
「歯周病は予防しよう!」ですけれど。

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母の手術はというと、幸い心臓と歯科はクリアということで無事に手術をしていただけました。

手術が終わってのレントゲン写真では、X脚がきれいなまっすぐの脚になっていました。

手術後2~3日間はかなり痛かったようですが、4~5日経つと痛みもようやく落ち着いてきたとのことです。

お見舞いに来てくださる方が沢山いて、とても有難かったです。

病室では同じように膝関節の手術を受けた方達がいて、助け合ったり教え合ったりと有意義に過ごしていたようでした。

現在は自宅とリハビリ施設でのリハビリを頑張っています。

そのうち術前・術後の画像をUPしたいな~なんて考えております。


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