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2018年7月の1件の記事

2018年7月 3日 (火)

素敵な患者さま〜メインテナンス例のご紹介〜

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歯周病は、治療が一段落して「はい、これでお終いです」というものではありません。

良い状態を維持していくためには、メインテナンス(定期健診)が欠かせません。

メンテナンスの内容は、

🔴 歯周組織の状態のチェック

ポケット検査を行い、深さや出血の有無、動揺度、しみる歯がないかなどを確認します。

🔴 虫歯のチェック

まだ自覚症状が出ていない虫歯があればお知らせします。

🔴 プラークコントロールのチェック

プラークの付着状態を確認し、磨けていないところがあればブラッシングの指導をします。

🔴 プロフェッショナルケア

口腔内全体のクリーニングとリスク部位のイリゲーション(超音波ペリオチップを用い、ジェット水流を流して酸素を送り込んで細菌を洗い流す)やSRP(スケーリング・ルートプレーニング、歯石をとって根面をなめらかにすること)を行います。

🔴 健康チェック

生活環境や全身の健康状態の確認もします。


いつもメインテナンスに来てくださり良い状態を保たれている方々に「良い例として紹介させていただきたい」とお願いしたところ、皆さん快く引き受けてくださいました。

お一人目、洋子さん。昭和13年生まれの80歳、とてもお元気で若々しく素敵な方です。

初診は今から10年前、歯のクリーニングと検査希望で来院されました。

  • 右下と左上に親知らずがありました。
  • 歯磨きは1日3回2分ずつで、週に1回は20分くらいかけて磨いていたそうです。
  • 歯石を取ったのは4~5年前で、縁上(歯の表面)、縁下(歯ぐきの中)に歯石の沈着がありました。
  • SRPを4回に分けて行いました。

その後、3ヶ月ごとにメインテナンスで来院されています。

右下と左上の親知らずは抜歯しましたが、隣の歯(右下7番)に8mmの歯周ポケットが残ってしまいました。ここはもっと早くに抜歯していれば…と思ってしまいます。

でも全体的には、歯周ポケットも1~3mm、出血なしで良い状態です。歯も歯ぐきも綺麗で若々しく、とても80歳には見えませんね!

Photo_2現在の状態・正面

Img_3946上の歯

Img_3949下の歯

Img_3957H20.11レントゲン写真(親知らずあり)

Img_3954H27.8レントゲン写真(親知らずなし)

Img_3952現在のプロービングチャート

Photo_3


お二人目、末喜さん。昭和25年生まれ現在68歳、いつもにこやかな優しい方です。

初診は平成21年で「歯がしみる」とのことで来院されました。

  • 今まで歯石を取ったことがなかったので、歯肉縁上・縁下に歯石が多量、骨吸収は特に奥歯が重度でした。
  • 歯周ポケットは、6mm以上が17歯(内、9mm以上が8歯)。
  • プロービング(ポケット検査)による出血はすべての歯から見られました。
  • 15歯に動揺が認められました。

カルテによると初診時の説明は、

  • 歯周病についてかなり時間を使って説明
    …これが一番重要だと思います。
  • いずれ抜歯の可能性の大きい歯の説明
    …なるべく抜かなくていいようにと願いつつ。
  • 歯周治療によりしみる歯が出る可能性
    …初期治療後の歯周外科治療ではしみる歯が出ることがあります。
  • 縁下歯石は取り切れない可能性
    …深い歯周ポケットで多量の歯石がついていると。
  • 見た目が変化する可能性
    …歯ぐきが引き締まり少し歯が長くなったような、特に歯周外科を行うとそうなることが多い。

経過は、

  • H22年1月、プラークコントロールが良くなり歯がしみなくなりました。SRPは6回に分けて行い、再評価後メインテナンスへ。
  • H22年2月、左上7番の動揺が著しくなり抜歯。
    奥歯(右上6・7番、左上6番)は骨の、吸収が高度である(多く溶けている)ことと薬の服用があるため、歯周外科処置を行わず、定期的な歯周ポケット内のコントロールで様子を見ることになりました。
  • H22年8月、前任歯科衛生士の退職により私が担当になりました。
    虫歯は左下に1箇所のみでカリエスリスクはとても低く歯自体はとても丈夫です。
  • H23年10月、右上7番の動揺が著しくなり抜歯。

Photo_4正面

Img_3962上の歯

Img_3964下の歯
Img_3967H30.3 歯槽硬線がくっきり

Img_3968初診時のプロービングチャート

Img_3973根分岐部病変の記録

Img_3969現在のプロービングチャート

現在の状態は、

  • 右上6番の口蓋側遠心より根分岐部病変Ⅲ度。骨吸収に伴う歯肉退縮があり、歯ぐきレベルがかなり上方になっています。なのでそこへ歯ブラシをきちんと届かせるのが難しい状況です。(しかしながら末喜さんは本当に頑張ってブラッシングをされています)
  • 歯周ポケットは6mmを有する歯が3歯(根分岐部病変もあり)、4mmが3歯、他20歯は1~3mmで出血もなく良好な状態です。
  • 根分岐部内は、急発を起こさないように毎回こちらできちんとイリゲーションを行っています。
  • 6年前に脳梗塞を発症し、ワーファリンを服用中。血圧がやや高め。後遺症は現在特になく元気にお仕事をされています。

民謡と三味線を趣味とされ、たまにボランティアで演奏をされていらっしゃるとのことです。

健康と趣味のため歯は特に大事にしたいとおっしゃっています。

Img_3972


ラストを飾るのは、由美子さん。昭和17年生まれの77歳、とてもお元気で若々しくいつもハツラツとされていらっしゃいます。

初診は平成22年、虫歯治療で来院。軽度の歯周炎あり。部分的に4~5mmの歯周ポケットと、検査によるポケットからの出血がありました。

SRP後の再評価では全ての歯において1~3mmに改善。その後欠かすことなく3ヶ月毎メインテナンスで来院されています。

現在、何も問題箇所がなく、歯も歯ぐきもとても綺麗です。

30代と言ってもわからないくらいですね!

Photo_5

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皆さまご協力いただき誠にありがとうございました!

 


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