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2019年12月15日 (日)

口活[クチカツ]をはじめよう

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70代の今も精力的に活動されている鎌田實医師。

毎年のイラク難民キャンプ訪問と医療支援。年間100日の講演活動。冬は毎日スキー。10年間風邪知らず。時差ボケ知らず。

著書の中で、口腔フレイルに触れられていたので、ここで少し紹介させていただきます。

70歳、医師の僕がたどり着いた鎌田式「スクワット」と「かかと落とし」

この本の内容は、無理のない鎌田流「筋活」で何歳になっても楽しく生きていようよ、というもの。

貯金より「貯筋」

「一日でも長生き」より「生きている限り楽しく」

 


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さまざまな病気の予防や悪化防止のためには、筋肉を強化することが重要だといいます。

運動をして筋肉を強化すると、血糖値が下がり、血圧も下がる。そして「マイオカイン」という筋肉作動物質が分泌されて、がんや認知症、うつ病を予防する可能性があることがわかってきた。

丈夫な筋肉を作るには、まず運動。そして同時に食事も大切です。

しかし、それを阻むのが口腔フレイル

口腔フレイル(オーラルフレイル)とは、口の機能の衰えのこと。

加齢によって口の周りの筋肉が衰えると、噛む・飲むなどの機能が低下します。柔らかいものばかり食べて栄養状態が悪化していけば、さらに筋肉が弱くなるという悪循環になります。

口腔フレイルは誤嚥性肺炎の原因にもなります。

そこで、お口の筋活「口活」をしましょう、ということです。

死ぬまで元気で好きなことをするためには「口活」もしておこう。口を鍛えておけば、肉はもちろん、好きな食べ物がいつでも、食べたいだけ食べられる。

さらに、高齢者の死因の上位を占めている誤嚥性肺炎を防ぐこともできるのだ。

具体的な方法は「パタカラ体操」と「おでこ体操

パタカラ体操」は、

ただ「パ」「タ」「カ」「ラ」と口に出して言うだけ

それぞれ唇・舌・喉の奥・口全体を動かすことができるそうです。

日常的に、気づいたときに、歩きながら、作業しながら、口ずさむ。イラッとしたとき、2〜3回口ずさめば気分転換にもなるとのこと。

おでこ体操」は、

おでこに手を当て、手は上に持ち上げるように力を入れ、おでこは、その力に抵抗するように下げようとする。

それだけで、喉ぼとけのまわりの筋力が鍛えられ、誤嚥をおきにくくする。

ちなみに誤嚥性肺炎の予防には、口の中を清潔にしておくことも重要です。

おでこ体操をしながらパタカラ体操をするのが鎌田流。コグニサイズ™といってふたつの運動を合体すると認知症予防になる。

それから、おしゃべりやカラオケ、合唱なんかもオススメの「口活」 だ。毎日、楽しく口を動かして「口腔フレイル」を予防しよう。

簡単な「口活」今からはじめてみてはいかかでしょうか。

 

その他「筋活」「骨活」「たん活」食事の筋活、心の筋活などなど詳しくはぜひこの本を。

*本記事内引用はすべてこちら
70歳、医師の僕がたどり着いた鎌田式「スクワット」と「かかと落とし」』 より

 


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