親知らずを囲む黒い影は!?②
では、この濾胞性歯嚢胞はどんな治療法があるのでしょうか?
治療法1 『開窓術』
粘膜を切開し、あごの骨を削り、のう胞を摘出する。
埋伏歯は抜かないでそのまま残すという方法ですね
開窓術により内圧がなくなると、のう胞は縮小していき、やがて消失します。
のう胞があった部分には新しい骨ができ最終的には本来の形態に戻り、
表面は正常な粘膜で覆われます。
治療法2 『のう胞摘出術と埋伏歯抜歯』
のう胞と埋伏歯を摘出する。
粘膜を切開し、骨を削り埋まっている歯を取り出します。
含歯性嚢胞摘出手術 厚木海老名団地会館歯科
大きな骨欠損となる歯周病ではないが歯肉周囲に異常感や圧痛
親不知歯冠部から発生
↑You tubeのこの動画がわかりやすいと思います。
治療法3 『のう胞と埋伏歯摘出後、PCBM移植』
のう胞と埋伏歯を摘出し、骨移植を行います。
あごの骨の欠損が大きい場合に行うもので、骨材は腸骨(ちょうこつ)を用います。
PCBM 腸骨海綿骨細片
perticulate微粒子・ cancellous海綿状・ bone骨 and marrow骨髄
この施術は設備の整った総合病院もしくは大学病院で行います。
1週間ほどの入院となることが多いようです。
のう胞がみつかったKさんも、この『のう胞と埋伏歯摘出後、PCBM移植』術を受けられました。
埋伏歯は親知らずが多いのですが、前歯が埋伏していることもあるようです。
もしかしたら、歯ぐきの中に知らないうちにこのような危険をはらんでいるかもしれません。
歯科検診ではレントゲンまで撮らないので、ぜひ一度きちんと歯科で確認されてみてくださいね。
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